田澤がグリエルに逆転満塁被弾で黒星、イチロー四球 青木は2000本へ「12」
田澤は痛恨被弾にショック隠せず、青木はヒット&美技で勝利に貢献
マーリンズの田澤純一投手が15日(日本時間16日)、本拠地でのアストロズ戦に6回から2番手で登板し、元DeNAのグリエルに痛恨の逆転満塁弾を浴びた。1回2安打2四死球4失点で今季初黒星。イチロー外野手は7回に代打で登場して四球だった。一方、アストロズの青木宣親外野手は「8番・左翼」で先発出場。3打数1安打1四球1得点で日米通算1988安打として、2000本の大台まで残り12本とした。試合はアストロズが7-2で勝利した。
試合は5回、マーリンズがイエリッチのタイムリーで先制。田澤は直後の6回にマウンドに上がった。先発ストレイリーが5回に右腕に打球直撃を受けながら続投し、その裏の打席で先制点につなげる犠打を決めて降板。気迫のプレーに応えたいところだったが、田澤は1死からレディックにライト線への二塁打を浴びる。アルトゥーベは右飛で2死三塁とするも、コレアは四球、ガティスはカーブが抜けて死球で満塁としてしまう。
続くグリエルには2ボール1ストライクから直球を完璧にとらえられ、レフトへ痛烈なライナーで運ばれる。直球を4球続け、痛恨の満塁弾を被弾。田澤は打球を見届けると膝に手をついてうなだれた。次の打者は打ち取ったものの、2安打2四死球4失点。ベンチでもショックを隠せず、下を向いたまま苦しそうに呼吸をする姿を見て、トレーナーらスタッフ数人が心配そうに寄り添う場面もあった。
一方、3回はニゴロ、5回2死二塁は敬遠四球だった青木は、3回の守備では先頭リディーのレフト線へのヒットを素早く処理し、二塁に送球して打者走者をアウトにする“美技”も。3点リードとなった7回には3度目の打席へ。下手投げ右腕ジーグラーのチェンジアップをセンター方向に転がした。二塁手ゴードンが何とか追いつき、一塁へ送球するも、悠々セーフ。内野安打で日米通算1988安打として、2000本の大台まで残り12本とした。アストロズはその後、アルトゥーベのタイムリーで青木らが生還し、2点を加えた。
イチローはその裏、5点を追う無死二塁の好機でジーグラーの代打として打席へ。ストレートの四球を選ぶも、得点には繋がらなかった。
日本人3選手が出場した試合は、アストロズがそのまま7-2で勝利。青木は3打数1安打で打率.274となった。一方、マーリンズの田澤は26球を投げてストライクは13球。防御率6.60と苦しい投球が続く。イチローは四球のため、打率.178、メジャー通算3038安打のままとなっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count