来季40歳もいまだ高評価 米メディアがヤンキースに黒田との再契約を“プッシュ”

球団傘下の「YESネットワーク」が黒田を補強の第1候補として推薦

 先発ローテーションの陣容に不安を抱えるヤンキースに対して、地元メディアがフリーエージェント(FA)となった黒田博樹投手との再契約を薦めている。球団傘下のスポーツ専門チャンネル「YESネットワーク」電子版が、「ヤンキースのローテーションのために誰が残っている?」との見出しで特集記事を組み、黒田を補強の第一候補に挙げた。

 今オフ、投手のFA市場は静かだったが、「ビッグ3」の1人だったジョン・レスター投手(アスレチックスからFA)がカブスと合意すると、一気に動きが加速。次々と選手の去就が決まっている。

 一方で、ヤンキースは先発投手については動きを見せていない。

 2年目の田中将大投手には大きな期待がかかるが、今季途中に右肘の靭帯部分断裂で約2カ月半離脱しており、不安がないわけではない。マイケル・ピネダ投手は怪我がちで、エースのCC・サバシア投手は最近2年は低調なことに加えて右膝手術からの復帰明け。開幕直後にトミー・ジョン手術を受けたイバン・ノバ投手は、復帰は早くでも来年5月以降となる見込みだ。

 ヤンキースが再契約を目指していたブランドン・マッカーシー投手もドジャース入りが決定。来季開幕時点での先発ローテーションが確定しているのは田中、ピネダ、サバシアの3人だけとなる。

 記事では「ウィンターミーティングは終わったが、ヤンキースのローテーションにはまだ2つの穴がある」と指摘。「ビッグ3」の残り2人であるマックス・シャーザー投手(タイガースからFA)、ジェームズ・シールズ投手(ロイヤルズからFA)を獲得する可能性があることにも触れているが、当然ながら、実現してもどちらか1人という選択になるという。

 そこで、現時点で契約可能な5人の候補を紹介。「2月に(キャンプ地の)タンパでチームに加わっている可能性が高いトップリスト」としている。

 最初に登場するのが黒田だ。2012年に加入し、3年間の安定した投球内容で首脳陣、選手、ファンの信頼を勝ち取ってきた右腕への評価は依然として高い。

「(在籍)4年目となる黒田との単年契約が、ヤンキースができる最も身近な動きだ。彼は2月に40歳になるが、ヤンキースでの3年間は一貫性の縮図だった。計38勝33敗で、防御率は3.32、3.31、3.71の成績を記録しており、ピンストライプ(の一員)として、すべての先発(97度)をこなしてきた」

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