離脱中のソフトB和田、左肘の状態上がらず復帰白紙「武田の方が早いかも」

和田は先週に状態が悪化、武田は順調「実戦まではまだ1か月くらい」

 ソフトバンクの和田毅投手の離脱が、長引きそうだ。左肘の張りで登録を抹消されている昨季の最多勝左腕だが、患部の状態が上がらず、実戦復帰などの予定が白紙に戻っている。

 現在、福岡・筑後市のファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」でリハビリを続けている和田。ゴールデンウィーク中の5日にはブルペンでの投球練習を再開したものの、先週に状態が悪化したという。斉藤学3軍リハビリ担当コーチは「ちょっと(状態が)良くない。6、7割で投げている時は良かったんだけれど、それ以上で投げると良くなくなった」。当初は今週中にも、実戦復帰かと言われていたものの、先送りに。交流戦中にも見込まれていた1軍復帰は大きくズレ込みそうだ。

 その一方で、順調な回復を見せているのが、右肩の炎症で登録を抹消されている武田翔太投手。14日にブルペンでの投球練習を再開。16日も約60メートルの距離でキャッチボールを行い、17日には、ブルペンで捕手を座らせて30、40球を投げる予定となっている。

 武田自身も「順調に来ています。いい感じのペースで進めていきたい」と表情は明るい。斉藤リハビリ担当コーチも「武田は順調。実戦まではまだ1か月くらいはかかると思うが、前半戦のうちには1軍に帰したいと思っている」と見通しを明かした。

 相次いで、1軍を離脱したチームの大黒柱2人。和田の復帰が先と見込まれていたが、現状では「武田の方が早いかもしれない」と斉藤リハビリ担当コーチ。左右の両輪を欠く中で、チームは2位浮上と調子を上げてきている。勝負の後半戦を万全の状態で戦うためにも、しっかりと治して、復帰してもらいたいものである。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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