3度目手術に踏み切るか…心揺れるホークス和田「手術するのは大変なこと…」
4月7日登板後に左肘張り、ファームでリハビリに努めるが先週から状態下降
左肘の張りで登録を抹消されている和田毅投手が、左肘の手術に踏み切る可能性が浮上した。18日、福岡・筑後市のファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で練習を行った左腕は「(手術は)選択肢としてはあります。完全には決まっていないですが、状態が上がったり、下がったりがある。選択肢に加えないといけないのかな、と。球団とも話をしないといけない」と心中を語った。
5回2失点で2勝目を挙げた4月7日の西武戦(メットライフ)後に、左肘の張りを訴えた和田。その後は出場選手登録を抹消され、リハビリを行ってきた。5月5日にブルペンでの投球練習を再開したが、先週になって再び状態が下降した。左肘関節内にある遊離軟骨が原因で、手術はそれを除去するものとなる。
07年にも同様の手術を受け、12年のトミー・ジョン手術(左肘靱帯再建手術)の際にも遊離軟骨を除去していたという和田。「手術するのは大変なこと。2回やっているし、重々分かっている。年齢も年齢ですし。それ相応の覚悟がいる」と語り、「ドクターとも、球団とも話をしないといけない。難しい選択でもある」とした。
内視鏡による遊離軟骨除去は、これまでの例を見ると、全治までは3、4か月を要する見込み。今月中に手術に踏み切っても、今季中にギリギリ復帰できるか、どうかというところだろう。「もどかしい状況。1日でも早く戻りたいと思っていましたし、投げられない状況は悔しい」という和田。36歳のベテラン左腕は、いかなる決断を下すだろうか。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani