ボールボーイが決死ダイブも…ファウル“直撃危機”で全く動じない右腕が話題
ライナーのファウルボールがブルペンへ飛ぶも…ヘンドリックスは微動だにせず
19日(日本時間20日)の本拠地レッドソックス戦で、味方の痛烈なファウルが飛んできても微動だにしなかったアスレチックス中継ぎ投手の反応が話題になっている。
“珍場面”が飛び出したのは0-0で迎えた3回。レッドソックス先発セールの初球チェンジアップをアスレチックスの右打者デービスが打ったが、打球は三塁ファウルゾーンへ切れていくライナーとなった。打球の先にはアスレチックスのブルペンが。試合序盤のため、救援投手たちはリラックスした様子でファウルグラウンドに面したベンチに座っていた。
選手を守ろうとしたボールボーイが打球に対して必死のダイブを見せるも、わずかに届かない。そして、ボールは膝にタオルをかけて優雅に座っていたヘンドリクスの右足のすぐ横で弾んだ。危機一髪とも言える状況だったが、救援右腕はピクリとも動かない。後方のファンはグラブを差し出し、すぐ左に座っていた2人の投手も危険を感じて体を屈めていただけに、微動だにしないヘンドリクスの姿が話題となった。
MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」では「リアム・ヘンドリックスはボールボーイのダイブにも、目の前への打球にもほとんど反応しない」とのタイトルで特集記事を掲載。アスレチックスの本拠地ブルペンがファウルゾーンに面していることを紹介しつつ「金曜日のレッドソックス戦で、ラージャイ・デービスが放った鋭いライナー。用意していたボールボーイは果敢に素早い動きで飛び込み最大限の努力をみせたが、打球を掴むことはできなかった」と、当時の状況を解説した。
そして、「背後に座るアスレチックス投手陣は身を隠す仕草をするが、リアム・ヘンドリックスは例外だ。微動だにしない。目の前にライナーの脅威が迫っていたにも関わらずだ」と“感心”した様子で伝えている。
ヘンドリクスはこの試合、同点の8回に登板して1回1安打無失点1奪三振と好投。ゲーム序盤にファウルボールが直撃しそうになっても、本当に動揺はなかったようだ。アスレチックスは延長10回にキャナがサヨナラ弾を放ち、3-2で快勝。ヘンドリックスは勝利に大きく貢献した。なお、この試合でレッドソックスのセールは8試合連続2桁奪三振のメジャータイ記録を達成している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count