連勝はならずも…ロッテ二木に“涌井効果”、7回無失点の好投を生んだもの

「自分も強い気持ちで頑張りたい」“歴史的低迷”打破の鍵は意識改革に?

 楽天に延長12回の熱戦で0-2で敗れ、連日のサヨナラ勝ちとはならなかったが、ロッテの投手陣に涌井効果が出始めた。

 19日の楽天戦では、涌井が3-2の9回に続投志願するなど、鬼気迫る投球を見せた。翌20日の試合に先発し、7回115球、8奪三振で無失点投球の二木は「涌井さんのピッチングを見て、自分も強い気持ちで頑張りたいと思ってマウンドに上がった。自分も一人で投げ抜こうと最初から飛ばしていった結果がゼロに繋がった。連敗していた中で、ワクさんのあんなピッチングを見て、何も思わない投手陣はいない」と振り返った。

 前回、13日の日本ハム戦は「ストライクをとりにいこうとして、腕が振れなかった」。しかし、エースから勇気をもらい、ストライク先行のピッチングで、ストレート、フォークが切れまくった。「負けたら一緒ですけど」と断りながら、女房役の田村も「ワクさんのああいうピッチングで流れは良くなっている。点を取られたくない、打たれたくないと、リードも消極的になっていた」と攻めのリード。大谷、内、有吉、土肥と延長11回まではゼロを並べた。“歴史的低迷”打破の鍵は意識改革にあるかもしれない。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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