炎上続く田中将大、指揮官擁護も「我々が期待するところに達していない」

スライダー、スプリットは「良くなっていた」と評価したが…

 前回14日(日本時間15日)アストロズ戦に続き、20日(同21日)敵地レイズ戦でも炎上してしまったヤンキース田中将大投手。この日は3回0/3を投げて3被弾を含む9安打6失点(自責6)と打ち込まれ、わずか76球でマウンドを下りた。試合後、ジラルディ監督は前回登板からの改善を認めつつも、「我々が期待するところに達していない」と厳しかった。

 田中は初回、先頭ディッカーソンに先制ソロを許しながらも、後続3人を抑えた。これまでプレートの一塁側を踏んでいたが、この日は三塁側に変更。序盤は前回よりも制球がまとまって見えたが、徐々に崩れた。2回、3回と1点ずつを失い、4回には再びディッカーソンに一発を浴びて3失点。6点を失ったところで、1死も奪えずに降板した。

 その後、5回に球審とストライクゾーンについて抗議したジラルディ監督とロスチャイルド投手コーチが退場処分になるなど、荒れた試合は5-9で黒星。3連敗を喫した後、指揮官は「スライダーは良くなっていたし、スプリットも時折良く見えた。前回登板よりは良くなった」と、田中の改善点を挙げて“擁護”したが、「我々が期待するところには達していない。良くなるように修正していくしかない」と手厳しかった。

 マウンド上では絶えず納得のいかない表情を浮かべていた右腕について「フラストレーションだと思う。このレベルの選手は自分に自信を持っている。(思い通りの投球ができない)自分に腹が立つこともあるだろう」と、その心中を思いやった。

 怪我など身体面での問題について問われると「登板間のブルペン投球もしていたいし、球速も出ていたから大丈夫」と一蹴した指揮官だが、次回登板予定も含め、しばらくは田中を取り巻く状況から目が離せなそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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