アレナドが美技 ダイビングキャッチ→膝ついたまま送球「信じられない男」
4年連続GG賞&2年連続打撃2冠、スーパースターの美技2連発に「極上の守備」
ロッキーズのノーラン・アレナド内野手が20日(日本時間21日)の敵地レッズ戦で美技を連発した。
まずは1-1の2回。1死一、二塁で相手のバントを処理したピッチャーのセンザテラが、三塁にボールを送る。送球は本塁側に逸れたものの、アレナドが素早く反応し、体を投げ出しながらキャッチ。投手の失策となってもおかしくないプレーだったが、三塁ベースから足が離れることもなく、見事なカバーで二塁走者をアウトに仕留めた。コロラドで試合を放送していた地元ラジオ局「KOA」の実況は「驚くべきプレー」と伝えた。
そして、圧巻だったのは8-12と4点ビハインドで迎えた8回のプレー。1死一塁の場面でメゾラコが鋭いゴロを放つ。三塁線を抜けるかと思われたが、アレナドがダイビングキャッチ。立ち上がることなく、右膝をついたまま一塁に送球した。投げた後に倒れ込むほど体勢は崩れていたが、ボールはノーバウンドで一塁レイノルズのグラブに収まり、メゾラコは悠々アウト。「KOA」の実況は再び興奮気味に「信じられない男だ!」とまくし立てた。
アレナドは昨年もナ・リーグ三塁手のゴールド・グラブ賞を受賞。デビューから4年連続ゴールド・グラブ賞選出は、メジャーではイチロー(当時マリナーズ)以来2人目で、ナ・リーグでは初の快挙だった。すでに名手としての立場を確立しているアレナドの守備は今季も輝いている。MLB公式サイトはこの2つのプレーをまとめて動画で紹介。「アレナドの極上の守備」とのタイトルをつけた。
2年連続で本塁打王&打点王の2冠にも輝いているスーパースターは今季、打率.297、11本塁打、30打点と打撃でも上々のスタートを切った。ロッキーズはこの試合は8-12で敗れたものの、ナ・リーグ西地区首位をキープ。大黒柱が好調のチームを牽引している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count