21億円減俸“不良債権”男の今季はいかに キャンプ開幕も「少し松ヤニが必要かも」
昨季は1試合も出場せず31億円超えの給料も今季は崖っぷち、そんな中でバット飛ばし…
昨年5月に牧場の穴にはまって右足首を骨折し、シーズンを棒に振ったメッツのヨエニス・セスペデス外野手。再起をかけて並々ならぬ覚悟を持ってスプリングトレーニングに臨んでいるようだが、地元テレビ局「SNY」がツイッターに投稿した映像を見る限り、今季にも若干の不安がよぎる。
セスペデスは2018年7月20日を最後に、度重なる怪我で試合に出場しておらず、昨季は1試合も出場せずに年俸2950万ドル(約31億8800万円)を得て、“不良債権”と痛烈な批判を浴びた。今季は21億円ダウンとなる1000万ドル(約11億円)、故障者リスト(IL)入りすれば、約80%ダウンの年俸600万ドル(約6億6000万円)に減額となる契約に見直しとなり、まさに崖っぷちだ。
「SNY」はそんなセスペデスのスプリングトレーニング初打席をツイッターにアップ。セスペデスは低めの球にスイングするも、飛ばしたのは打球ではなく握っていたバット。勢いをつけてクルクルと飛んでいったバットに、周囲も思わずため息だ。
TVホストのパトリック・クレイトン氏はこのある意味巧みな“バットコントロール”に「久しぶりだからね。少し松ヤニが必要かも?」とおどけてみせた。滑り止めとして用いられる松ヤニはMLBでは使用禁止だが、そんなものにも手を借りたくなるという皮肉でもある。
動画の中のセスペデスといえば、自身の手からすっぽ抜けたバットにあ然とした表情。幸先がいいスタートとはいえないが、契約最終年の今季、過去の輝きを取り戻せるだろうか。