ダルビッシュ、5回105球の“苦投”も2失点 6戦連続QSならずも5勝目の権利
初回には華麗なフィールディングも、我慢の投球でリード守る
レンジャーズのダルビッシュ有投手は21日(日本時間22日)、敵地でのタイガース戦に先発。昨季までメジャー通算6試合登板で6勝0敗、防御率3.46と負けなしのタイガース相手に、序盤から制球に苦しみ、5回までに105球を要しながら5安打7奪三振4四球で2失点。6戦連続クオリティー・スタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)はならなかったものの、我慢の投球でリードを守り、今季5勝目の権利を持って降板した。
レンジャーズは初回にルクロイのタイムリーで1点を先制。ダルビッシュは幸先よく援護をもらい、マウンドへ上がる。しかし、先頭の元同僚キンズラーはカウント2-2と追い込みながら、甘く入ったスライダーをレフトスタンドへ運ばれ、同点とされた。
さらに、続くアビラには四球を与えると、カブレラには外角低めへのスライダーをライト前にうまく運ばれて一、三塁に。J・D・マルティネスは空振り三振に仕留めたが、アップトンは四球で満塁とされる。それでも、カステラノスは投ゴロ。三塁線へのボテボテのゴロを華麗なフィールディングでさばき、体勢を崩しながら本塁へ送って2アウト。最後はコリンズを右飛に仕留め、初回だけで31球を要したものの、同点で食い止めた。
すると、レンジャーズは2回も女房役チリノスのタイムリーが飛び出し、すぐに再び勝ち越し。しかし、ダルビッシュは2回も1死からロマインに四球。キンズラーは右飛も、アビラは四球で2死一、二塁となると、強打者カブレラには低めの速球をセンター前に運ばれて同点とされた。最後はJ・D・マルティネスをスライダーで空振り三振に仕留めたが、球数は早くも56球に達した。
3回は4球で2アウトを奪う。コリンズには粘られたものの、最後はフルカウントから7球目の速球で空振り三振。11球でこの日初めての3者凡退に抑えた。
4回は先頭マッキャンを空振り三振。続くロマインはセンター前に運ばれた。キンズラーは左飛も、アビラにもセンター前ヒットを許して2死一、二塁。ここでカブレラを迎える。しかし、ここはフルカウントから外角低めへのスライダーで二ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。
すると、レンジャーズは5回にナポリがソロ本塁打。我慢の投球が続くダルビッシュにとって待望の勝ち越し点が入る。その裏は、J・D・マルティネスを中飛、アップトンを空振り三振で2アウト。そして、最後はカステラノスをスライダーで空振り三振。この試合2度目の3者凡退にガッツポーズを繰り出し、雄叫びを上げた。
5回まで球数は105球に到達し、ここで降板。苦しみながらも何とかリードを守り、自身4連勝の権利を持って降板した。105球を投げてストライクは63球。防御率は2.83となった。レンジャーズは6回にコズマがソロ本塁打を放ち、リードを2点に広げると、6回から左腕クラウディオがマウンドに上がった。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count