イチローの去就決定は初の越年も ついに動き始めた去就問題の決着はいつ?
有力選手の契約が決まり、注目度が上がりつつあるイチロー
ヤンキースからフリーエージェント(FA)となったイチロー外野手の去就が、少しずつ動きを見せている。
外野手5番手としたスタートした今季は不規則な起用法の中で打率2割8分4厘と実力を見せたが、今オフの見通しは決して明るくなかった。ストーブリーグ序盤は地元メディアに名前が出てくることも少なかった。
ただ、脂の乗った有力選手の契約が決まってきたことで、各球団やメディアのイチローに対する注目度は上がってきた。日本の誇る安打製造機は来季、どこのチームでプレーするのだろか。
今季最終戦となった9月28日のレッドソックス戦後、イチローは苦しかったはずのシーズンを振り返り、こう言って前を向いた。
「去年のシーズンは最後は半信半疑で何とかいい形になっていたかなと思っていたんだけど、今年は最後まできっちりと自信を持ってグラウンドに立てる自分がずっといた。プラスに考えられることなんかいっぱいありますよ。マイナスが思い浮かばないくらいですねぇ」
そして、それから約1か月後の11月10日にMLBネットワークのテレビ番組「スタジオ42 with ボブ・コスタス」に出演すると、通訳を介したインタビューの中ではっきりとメジャーでの現役続行を宣言した。
「間違いなく言えることは来年もどこかでプレーするということ。それは確信をもって言える。僕は来年メジャーリーグでプレーする固い決意を持っている」
10月に41歳を迎えた“レジェンド”の力強い言葉は、日本国内でも大きな話題となった。イチローはさらに、代理人を長年タッグを組んできたトニー・アタナシオ氏から、ジョン・ボッグス氏に変更。高齢のアタナシオ氏が健康問題を抱えていたことも理由の1つだったが、これもイチローがメジャーでの現役続行に強い意欲を持っていることの表れだった。