年俸376%増の又吉克樹は中日の「顔」になれるか 背負う独立リーグの夢
中日で2年目に年俸4000万円となったのは川上、岩瀬、福留ら
ドミニカ共和国でのウインターリーグから戻ってくると、大きな驚きが待っていた。中日のルーキー・又吉克樹投手が、契約更改で840万円から大幅アップとなる年俸4000万円(金額は推定)でサインした。新人王の大瀬良(広島)でも2000万円増の3500万円で、376%のアップ率は今年の新人選手では最大となった。
67試合に登板し、9勝1敗2セーブ、24ホールド、防御率2.21という働きぶりを評価されての昇給。最近の中日でプロ2年目に4000万円台まで年俸が上がったのは、球団を代表する選手ばかりだ。
1998年の1年目に14勝6敗をマークし、巨人・高橋由伸らとの新人王争いを制した川上憲伸投手は4300万円に。そして1999年には、中継ぎで10勝し、防御率1.57の成績で優勝に貢献した左腕・岩瀬仁紀投手、2割8分4厘、16本塁打をマークした福留孝介外野手(現阪神)が、いずれも4200万円となった。
この3人は1年目以降も成績を残し、大きな金額を手にしていった。
川上は6年目の2003年に1億円を突破し、メジャー挑戦前の2008年の年俸は3億4000万まで膨れ上がった。
又吉と同じリリーフ投手の岩瀬は、2年目も同じ10勝、防御率1.90と1点台を守り、3年目は8000万円に。さらに、4年目の年俸で早くも1億円を突破。2012年には自身最高となる4億5000万円まで上がった。