元楽天マギーのジャイアンツ移籍が正式決定 日本一に続いて世界一なるか
地元凱旋「どこに行くのかが分かった時、本当に、本当に興奮した」
今年のワールドシリーズを制覇したジャイアンツが、マーリンズから元楽天のケーシー・マギー内野手をトレードで獲得したことを正式発表した。米複数メディアが報じている。マーリンズには、若手右腕のケンドリー・フローレス、ルイス・カスティーヨが移籍する。
ジャイアンツは、今年を含む3度のワールドシリーズ制覇に貢献したパブロ・サンドバル内野手がフリーエージェント(FA)となり、レッドソックスに移籍。三塁手の補強が急務となっていた。ヤンキースと再契約したチェイス・ヘドリー内野手の争奪戦に敗れ、マギーに白羽の矢を立てた格好だ。
マギーは2012年途中からプレーしたヤンキースを退団後、2013年に楽天に加入。144試合に出場し、打率2割9分2厘、28本塁打、93打点の活躍で楽天初の日本一に大きく貢献した。
楽天ファンから絶大な人気を誇り、残留を望む声は多かったが、今季はマーリンズと契約してメジャー復帰。4番に定着して打率2割8分7厘、4本塁打、76打点と活躍した。177安打はナ・リーグ4位で、出場160試合とともに自身のキャリア最多。オールスター最終候補に選ばれ、今季のカムバック賞も受賞した。
サンフランシスコから100キロほどの距離にあるカリフォルニア州サンタクルーズ出身のマギーにとっては、ジャイアンツ移籍は地元凱旋。MLB公式サイトによると、電話での記者会見を行った本人は「最終的に(トレード決定の)電話を受けて、どこに行くのかが分かった時、少しショックもあったけど、本当に、本当に興奮したよ」と喜びを爆発させたという。
ジャイアンツは最近5年で3度のワールドシリーズ制覇を達成している強豪。昨年は楽天で日本一を経験した強打者が、来年は世界一まで上り詰める可能性も十分にある。今年の復活劇は始まりにすぎないのかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count