前田健太の目に映る筒香嘉智という打者 3月2日にも対戦の可能性「お互い楽しめる」
新天地でのデビュー戦は2回を2安打1失点1四球1奪三振と納得の内容に
ツインズに移籍した前田健太投手が24日(日本時間25日)、フロリダ州フォートマイヤーズの本拠地でオープン戦初登板に臨んだ。レッドソックス相手に2回を2安打1失点1四球1奪三振の内容。立ち上がりにいきなり被弾したが、その後は踏ん張り2回は3者凡退で終えた。
2週間前の電撃トレード成立でツインズに移籍した前田は、慌ただしい移動を強いられバッテリー組のキャンプ開始翌日から合流した。新天地では選手の自主性を尊重するロッコ・バルデッリ監督の方針が前田の調整法にも変化をもたらす。ここまで打者との対戦形式練習を一切行わず、ぶっつけ本番のマウンドだったが、全球種を投げ「感覚的にもよかった」とこの日の37球を振り返った。
もっとも「頭の中と体がまだズレがある」という修正点は、今後重ねる登板でそのギャップを本来のものへと近づけていく。
ジョンソン投手コーチは前田の次回登板を3月1日(同2日)のレイズ戦と明言。日本時代に何度も対決を重ねた2人の米初対決が現実味を帯びてきた。この日、豪快な一発を左中間へ放った筒香は前田にどう映る打者なのか。前田は一瞬間を空けて、淀みなく続けた。
「甘く入ればもちろん、遠くに飛ばす確率は高くなりますし。厳しいコースでも逆らわずに打てるバッターだと思うので。場面によって自分のバッティングを使い分けているイメージはありますね。全球種全部同じスイングで来るっていうタイプではないと思います」
その筒香を相手に臨む次回マウンドを前田は心待ちにする。
「こういう時期に対戦できればお互い楽しめると思うので。対戦できたら楽しいですね」
調整段階とはいえ、投球術に長ける前田と柔軟な打撃を信条とする筒香のフロリダ対決に注目したい。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)