ハム谷元、24時間前の悪夢払拭 汚名返上の舞台用意した吉井コーチの気遣い
前日は4失点で負け投手も…4番手で快投「早く取り返したいと思っていた」
日本ハムの谷元圭介投手が26日、本拠地でのソフトバンク戦でホールドをマークし、7-5の勝利に貢献して前日の汚名返上を果たした。
3点リードの7回1死走者なしから4番手で登板すると、スタンドから大声援が沸き起こった。今宮を中飛、柳田を一ゴロと7球で料理すると、これまで何度も難しい場面を淡々と片付けてきたタフネス右腕は、珍しくガッツポーズした。
「(声援には)いつもの倍以上、励ましてもらいました。昨日やられて、監督も出しにくかったと思いますが、出してくれた。期待に応えられて良かったです」とホッとした表情を浮かべた。
前夜の西武戦では、3点リードの6回にマウンドに上がり、秋山に同点3ランを浴びるなど4失点で負け投手になった。右肘痛を克服して400日ぶりに1軍登板した先発の中村勝投手の白星も消してしまった。
「(昨夜は)“あしたはあしたの風が吹く”と思って過ごしましたが、悔しかったので、なるべく早く取り返したいと思っていました。(登板間隔が)開くと不安になるし。目の前のバッターをしっかりやっつけようという気持ちでした」
移動ゲームとなったこの日、24時間前の悪夢を完全払拭。吉井投手コーチは「ピッチャーはやられたら早くやり返したいもの。いい場面で回ってきて、張り切って投げてくれて良かった」と目を細めていた。
【了】
石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa