ダルビッシュ5四死球も粘投でQS 豪快3ラン浴び通算52勝目ならず3敗目
立ち上がり快調も5回に崩れ、バティスタに逆転3点弾浴びる
今季6勝目を目指すレンジャーズのダルビッシュ有投手が27日(日本時間28日)、敵地でのブルージェイズ戦に先発した。6回を投げて1被弾を含む5安打5四死球4奪三振で3失点(自責3)。109球(68ストライク)を投げて、今季8度目のクオリティスタート(QS、6回以上で自責点3以下)を記録したが勝利には届かず。チームは1-3で敗れて5連敗、ダルビッシュは3敗目(5勝)を喫した。防御率は2.97。
秋信守が先頭打者弾を放ち、1点の援護を受けてマウンドに上がったダルビッシュは、初回先頭ピラーに死球を当てて出塁を許し、盗塁で二塁まで進まれるが、得点は許さなかった。
2回にも1死からマーティンに死球を当てたが無失点。3回は12球で3者凡退に締め、4回1死からモラレスに右翼線二塁打を許すまで無安打投球を続けた。2死からマーティンに右前打され、一、三塁とピンチを迎えたが、最後はカレラを3球で空振り三振に斬り、失点を防いだ。
5回は1死からメイリーに四球を与え、2死からトラビスの中前打で一、三塁。ここでバティスタに初球外角スライダーを豪快な9号3ランとして左翼席に叩き込まれ、逆転を許した。さらに、続くモラレスに四球を与えると、スモークには左翼線一杯に入る二塁打、マーティンには四球で満塁のピンチ。だが、ここでもカレラを空振り三振とし、傷口をふさいだ。
6回のマウンドに戻ると、1死からアンドラスの失策で走者を背負ったが、後続を打ち取って無失点。109球を投げる粘りのピッチングで、今季8度目となるQSをマークして降板した。
序盤は快調に飛ばしたマウンドだったが、5回に崩れて今季6勝目、日本人投手歴代単独5位となるメジャー通算52勝には届かなかった。チームはこれで5連敗を喫し、借金2となった。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count