ロッテ佐々木朗、余力残して“1軍キャンプ”終了「ここで100%に持ってくる必要ない」

ブルペン入りしたロッテ・佐々木朗希【写真:宮脇広久】
ブルペン入りしたロッテ・佐々木朗希【写真:宮脇広久】

佐々木朗は7度目のブルペン入り、帰京後に控える卒業式は「楽しみです」

 ロッテのドラフト1位ルーキー、佐々木朗希投手(大船渡高)が27日のオリックスとの練習試合(宮崎市清武)前にキャンプ7度目のブルペン入り。捕手を座らせた状況では初めて正規の18.44メートルの距離で、21球を投じた。投げ終わった右腕は「初めて本当の距離で座らせて投げて、感覚を徐々に戻していくのに、いい練習だったと思います。いい調整ができたと思います」と手ごたえを口にした。

 ロッテは石垣島でのキャンプ、沖縄本島や高知、宮崎での練習試合を経て、この日帰京する。13日に初めてブルペン入りして15日間で計7度ブルペンに。最初の4度は捕手を立たせた状態で投げ、直近2度は捕手がホームベース上に座り、やや短い距離で投げていた。

「すごくいい経験ができました。1軍に帯同して、高いレベルのプレーを見たり感じたりできたのでよかった」と初のキャンプを振り返った上で先を見据えた。「今日の距離で状態を上げていって、それがきちんとできてから、次はバッターに投げることだと思う。キャンプは終わりますが、シーズンは始まっていないので、ここで100%に持ってくる必要はないと思いますし、徐々に上げていきたいです」と語った。

 投球前には、オリックスの臨時コーチで通算284勝のレジェンド、山田久志氏が歩み寄り言葉を交わした。「『同じ東北なので頑張ってほしい(山田氏は秋田出身)』と言われました」と明かした。

 帰京後には高校の卒業式が控える。「すごく楽しみです。なかなか帰ることがないと思うので、しっかりリフレッシュしたい」と高校生の一面ものぞかせた右腕。今後はどのように調整して実戦を迎えるのか、注目される。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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