鷹・工藤監督、東浜4被弾も「気にしてない」 無観客OP戦に「違和感ありますけど…」
開幕投手候補の東浜について「試すところもあった。調整の一環」
■阪神 5-4 ソフトバンク(オープン戦・29日・PayPayドーム)
ソフトバンクは29日、本拠地PayPayドームで阪神とのオープン戦を戦い、2020年の対外試合で初黒星を喫した。無観客で行われたこの日の試合。球場名が改称され、初陣となったが、白星で飾ることはできなかった。
先発の東浜が4回を投げて5安打4失点。2回、4回とサンズに2打席連続本塁打を許すなど、4本のソロ本塁打を浴びた。右前腕部の張りで千賀の調整が遅れており、開幕投手候補に挙がる右腕。工藤公康監督は「ホームランを打たれたことは気にしていない。今日は試すところもあっただろうし、調整の一環。ボールは良かった。状態自体はいい」と4被弾も意に介さず。「(開幕投手の)候補の1人であることは間違いない」と語っていた。
4番手で8回に登板した岩嵜翔投手が最速152キロをマークし、1回をパーフェクトリリーフ。甲斐野が右肘の靭帯一部損傷で離脱する中でセットアッパー候補として期待される右腕の好投に、指揮官は「非常にいいところに決まっていた。本人も手応えを感じていると思う」と語り、その仕上がりに目を細めていた。
打線は6回まで2安打に抑え込まれていたが、7回、8回と2点ずつを奪って反撃。途中出場の栗原が実戦5試合連続安打、ドラフト1位の佐藤がオープン戦初打席でいきなり右中間を破る適時三塁打を放った。若鷹のアピールに工藤監督は「(栗原は)いい状態が続いている。起用のはばが広がりますね。結果が大事なので結果にこだわって頑張ってほしい。(佐藤は)初めての投手で振っていけるのは大事。実戦に強い印象を持っています」と評価していた。
また、新型コロナウイルスの影響でオープン戦は無観客で開催された。ファンの声援のない中での試合に「感じるところはありました。こういう中でもベンチも声が出ているし、いい調整をして開幕を迎えたい。多少の違和感はありますけど、ファンの人の健康を考えると致し方ないこと。ファンの人も理解してくださっていると思う。ファンの人と一緒にまた感動、喜びを味わえるようにやっていきます」と工藤監督は語っていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)