ダルビッシュ、2回3K1失点&最速158キロに「去年とは全然違う人」「技術に自信」
「真っ直ぐが走って切れていたし、コントロールもよかった」
■カブス – ブルワーズ(オープン戦・日本時間1日・メサ)
カブスのダルビッシュ有投手が29日(日本時間1日)、ブルワーズとのオープン戦に先発。先頭打者に初球を本塁打されたが、その後は失点を許さず、2回26球を投げて打者8人に対して2安打3奪三振1失点だった。最速は98マイル(約157.7キロ)をマーク。今季初実戦で順調な調整ぶりを示した右腕は、昨年と同時期と比較して「全然違う人かなと思う」などと振り返った。
圧巻だった。1回、先頭のオーランド・アルシア内野手に初球の95マイル(約153キロ)を本塁打されたが、動揺はない。次打者を右飛に打ち取ると、ガルシアをこの日最速の98マイルで、続くモリソンをナックルカーブで空振り三振に仕留める。2回は1死からギャメルに左中間に二塁打され、パスボールで三塁進塁を許したが、マシアスを97マイル(156キロ)で空振り三振、ブロクストン遊ゴロに打ち取って無失点に抑えた。
納得のいく投球だったのだろう。ダルビッシュは笑顔で今季初実戦を振り返った。
「良かったと思います。ホームランはちょっと予感があって置きにいった真っ直ぐを打たれるんじゃないかと。でも真っ直ぐは走って切れていたしコントロールも良かった。冷静だったので力んでコントロールが乱れることもなかった」
昨季後半戦の実績が自信になっている。昨季は前半戦は苦しんだものの後半戦に13試合に登板して81回2/3を投げて118奪三振、7四球5死球。142打者連続無四球など制球を劇的に改善させた。
報道陣に「去年の今頃と比べて?」と問われて右腕はこう答えた。「全然違う人かなと思う。今は技術に自信あるので」。
メジャー9年目。心身ともに充実しているダルビッシュが開幕から“無双投球”を見せてくれそうだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)