戦列復帰目指す田澤純一に思わぬハードル…地元紙「新しい通訳を探してる」
マッティングリー監督「通訳なしに彼を送り出せないと思う」
肋軟骨の炎症で10日間の故障者リスト(DL)入りしているマーリンズ田澤純一投手。ブルペンでの投球練習を再開させるなど順調な回復を続けているが、メジャーのマウンド復帰に向けて意外なハードルが立ちはだかっていることが明らかになった。地元紙「サン・センチネル」電子版が報じている。
田澤は15日(日本時間16日)のアストロズ戦で6回から2番手で登板。元DeNAのグリエルに痛恨の逆転満塁弾を浴び、今季初黒星を喫した。その後、肋軟骨の炎症のためDL入り。今季はここまで16試合に登板し、防御率6.60と不本意な成績になっていた。
同紙の取材に対し「大分いい調子です。いつでも復帰できると思います。間違いなく順調ですが、正確なスケジュールが見えていないので、球団の指示に従って復帰に向けて進めていきたいです」と通訳を介して話したそうだ。
マッティングリー監督はメジャーのマウンド復帰前に、マイナーでのリハビリ登板を行う予定にしているがが、そこで思わぬ障壁が現れた。記事によれば「タザワは新しい通訳を探している」という。
この日の取材で田澤の通訳を務めたのは、イチローの専属通訳アラン・ターナー氏。田澤の通訳は一身上の都合のために5月上旬で離職したため、現在はターナー氏が必要に応じて手助けしているという。田澤が傘下のマイナー球団にリハビリ登板に出掛ける場合、当然ターナー氏は帯同できない。マッティングリー監督は「通訳なしに彼を(リハビリ登板に)送り出せないと思う。彼が話を理解できなくては」と語っていたという。
野球に関する英語や簡単な日常会話レベルの英語は問題ない田澤だが、DLからの復帰ということもあり、意見の食い違いがないように球団は慎重な姿勢を取っているようだ。メジャー復帰に向けて、まずは通訳探しが急務の課題と言えそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count