前田健太、初回3失点からまた粘投! 5勝目逃すもド軍6連勝で地区首位浮上
初回守備の乱れも絡んで3失点、4回3失点降板で勝敗つかず
ドジャースの前田健太投手が30日(日本時間31日)の敵地カージナルス戦で初回3失点を喫しながら2回以降、粘りの投球を見せた。1点リードの4回で降板し勝敗はつかなかったが、チームは9-4で勝利して6連勝。同日、ナ・リーグ西地区首位のロッキーズがマリナーズに敗れたため、地区首位に浮上した。
前回登板で初回3失点から粘り、4勝目を手にしていた前田はこの日も苦しい立ち上がりとなった。初回先頭のファウラーにいきなり右前安打を浴びると、パームの打席では追い込んだ後の際どいコースをボールと判定されて四球に。無死一、二塁から3番カーペンターに中前安打を浴び、ここで中堅テイラーの三塁への送球が逸れて二塁走者が生還した。さらに直後、前田の本塁送球が逸れて無死二、三塁となると、続く4番モリーナに中前へ2点タイムリーを浴びてこの回3失点を喫した。
2回も先頭の8番J・マルティネスにヒットを許し、続くワカのバントを前田が一塁悪送球。無死一、三塁のピンチを招く。それでもファウラーを遊飛、パームを一塁ライナー、カーペンターを遊飛に打ち取り、難を逃れた。
すると3回、ドジャースは4番ゴンザレスの犠牲フライで1点を返し、さらに2死一、二塁からアトリーの左翼線二塁打で1点を追加。その後、2死二、三塁からヘルナンデスが二塁内野安打をマーク。ここで相手のミスも絡み2点を加えて、4-3と逆転に成功した。
リードした展開で前田も徐々に立ち直り、3回はモリーナを中飛、ディアスを遊ゴロに打ち取ると、ペラルタには四球を与えたものの、デヨングからこの日初めての三振を奪い、無失点で抑えた。4回も先頭のJ・マルティネスを空振り三振。その後、ライオンズに四球を与えたが、ファウラーを一ゴロ併殺に仕留めてリードを死守。5勝目の権利が見え始めたが、5回、1点を加えた直後の1死満塁の場面で代打を送られ、勝敗はつかなかった。
5回に3点を加えたドジャースはそのままリードを守って6連勝をマーク。この日敗れたロッキーズを抜き、地区首位に浮上した。前田は4回82球で4安打2奪三振3四球で3失点。防御率は5.21となっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count