ロッテ投手陣が深刻制球難 2敗目チェンは5四球「小さくなってしまった」
伊東監督「もう少し制球を磨いてもらわないと」
先発、中継ぎを合わせたロッテ投手陣の四球病が止まらない。
31日の阪神戦に先発したチェンは、2回に中谷と大和の中前打で1死一、二塁としたところで、8番俊介をストレートの四球で歩かせ満塁にした。直後、9番梅野に三遊間を破らるなど3点先制を許すと、2死からも上本、糸井の連続四球。2死満塁からの失点は防いだが、結局6回113球で5四球と制球難を露呈して2敗目を喫した。
フォーク、チェンジアップ、スライダーを同じ腕の振りで、全て低めに集めて9三振を奪った阪神先発・能見のピッチングとは対照的だったチェンに、「元々コントロールに難がある。相手のピッチャーと比較するわけではないが、コントロールの差が出た。半分は自滅。勢いで抑えていたが、もう少し制球を磨いてもらわないと」と伊東監督は苦言を呈した。
制球難は、チェンだけではなく、前日の石川を含めたロッテ投手陣全体に言えること。登板4試合連続で3四球以上を記録する左腕は「2回は小さくなってしまった。四球3つは駄目です。バッターと勝負できなかった。2回がダメ。チームに申し訳ないです」と、“チェンチェンダメ”を連発していた。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono