「韓国のAロッド」の実力は本物か? 米データサイトが高評価「彼はベスト」
パイレーツが交渉権を落札した韓国人内野手の実力は?
韓国ネクセンからポスティングシステム(入札制度)を使ってメジャー移籍を目指す姜正浩(カン・ジョンホ)内野手の実力は本物だとの分析を、野球専門の米データサイト「ファングラフス」が示している。セイバーメトリクスの指標を用いて、日本と韓国でプレーする選手を分析した特集の中で、その圧倒的な成績を称賛した。
姜正浩はポスティングシステムを行使し、パイレーツが最高入札額で独占交渉権を獲得。30日間の交渉期間中に契約が成立すれば、パイレーツに正式入団となる。
パイレーツの入札額は500万ドル(約6億円)で、イチローがマリナーズに移籍した際の1312万5000ドル(現在のレートで約15億7500万円)を上回るアジア人野手最高落札額や、ツインズが西岡剛(現阪神)の独占交渉権を獲得した際の532万9000ドル(約6億4000万円)という日本人内野手最高額には届かなかった。
ただ、メジャー移籍が決定的となったことで、その実力には米国内でも注目が集まっている。遊撃手ながら、今季は国内リーグで116試合に出場し、打率3割5分6厘、40本塁打、117打点。「韓国のAロッド」の異名を持つ27歳が残した成績は圧倒的だ。果たして、その実力は本物なのか。
特集では、打者が打席あたりに生み出した得点の傑出度を表す「wRC+」から球場の影響を排除した「wOBA+」という指標を使用。その順位で、姜正浩は韓国リーグのトップに立ち、2位に10ポイント差を付ける142ポイントをたたき出しているという。