上原浩治、1回無安打零封で7H目 敵地メディア脱帽「依然、効果的な存在」
リード死守する好投で7ホールド目
カブスの上原浩治投手が3日(日本時間4日)の本拠地カージナルス戦で1回を3者凡退に仕留める好投を見せた。5-3で勝利し、2連勝を飾ったカブスはこれで27勝27敗と勝率を5割に戻した。今季7ホールド目をマークしたベテラン右腕に敵地メディアから「42歳で依然として効果的な存在」との声も上がっている。
この日の出番は味方打線が逆転した直後に回ってきた。1-3と2点を追う7回2死満塁からシュワーバーが相手先発リークから逆転のグランドスラム。8回にチームの3番手としてマウンドに上がった上原は1番ファウラーを右ライナーに打ち取ると、パームを87マイル(約140キロ)のファストボールで空振り三振、ピスコティを投ゴロに仕留めててリードを守った。
ファウラーの打球では味方の守備も援護。右翼のヘイワードが前進しながら好捕を見せ、先頭打者の出塁を許さなかった。これには地元テレビ局「WGNスポーツ」の解説も「ゴールドグラブ賞ならではの仕事です」と称賛。また、カブスの救援陣を支えるベテラン右腕に敵地テレビ局「FOXスポーツ・ミッドウェスト」の解説は「上原の武器はスプリットです。レッドソックス時代から投げていました。42歳で依然として効果的な存在です」と賛辞を贈った。また、2013年のワールドシリーズでレッドソックスの世界一に貢献した活躍を振り返り、「ウエハラはレッドソックス時代の2013年にア・リーグ優勝決定シリーズでMVPを取りました。そしてワールドシリーズではマット・カーペンターから最後のアウトを奪いました」と、いまだにライバル球団の記憶に残っているベテランについて脱帽するかのように話した。
カブスが勝利し、7ホールド目をマークした上原は試合後、自身のツイッターで「サンキュー、ヘイワード!!」とファウラーの右翼ライナーをスライディング好捕したヘイワードに感謝。この日は1回を無安打無失点1奪三振で防御率は3.44となっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count