ロッテ佐々木朗希、東日本大震災への思い「生きる者として一生懸命生きていかなきゃ」
佐々木朗希は東日本大震災で実父、祖父母を亡くした「活躍しているところを見せたい」
東日本大震災から丸9年。ロッテのドラフト1位ルーキーで最速163キロを誇る佐々木朗希投手(岩手・大船渡高)が11日、ZOZOマリンスタジアムで報道陣の取材に応じた。
佐々木は小学3年のときに被災。自身は高台に逃げて無事だったが、自宅が津波で流され、佐々木に野球の手ほどきをした当時37歳の父・功太さん、祖父母を失った。その後、老人ホームでの避難所生活を経て、小学4年のときに母・陽子さん方の親族のいる大船渡市に引っ越した経緯がある。
「今こうしてプロ野球選手として初めて迎える日ですが、立場が変わって、これからは発信していかなきゃいけない、という思いです」ときっぱり。「いろんなことを思いましたし、たくさんのものを失って改めて気づいたことがたくさんあるので、後悔しないように生きたいな、と思います」と話した。
亡くなった親族には「今あるものも一瞬でなくなってしまう。今生きている者として、そういう人たちの分も一生懸命生きていかなきゃいけないと思います。(天国へ向けて)活躍しているところを見せたい」と思いをはせた。
佐々木はこの後、日本ハムとのオープン戦前に、首脳陣やナインとともに黙とうを捧げた。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)