ヤ軍左腕サバシア、投球直後に158キロのピッチャー返しを“素手キャッチ”!?
何事もなかったかのように一塁に送球「サバシアはグラブは常に必要としてはなさそう」
ヤンキースの左腕CC・サバシア投手が、7日(日本時間8日)の本拠地レッドソックス戦で97.9マイル(約157.6キロ)のピッチャー返しを素手でキャッチした。投球後に聞き手の左手でボールを難なくつかみ取り、一塁へ送球する様子が話題となっている。
サバシアは5-0とリードして迎えた5回、先頭ルトレッジに三塁打を浴びた。このピンチで続くブラッドリーJrはカウント1-1から93マイル(約150キロ)のシンカーを弾き返す。ワンバウンドの痛烈なピッチャー返しとなったが、サバシアはボールを投げ終えたばかりの左手を素早く差し出すと、華麗にステップを踏みながら完璧に“キャッチ”。三塁走者に視線を送ってから、一塁に送球して悠々アウトに仕留めた。
MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「CC・サバシアは静かに腕を伸ばし、この97.9マイルのピッチャー返しを素手で捕る」とのタイトルで特集記事を掲載。この打球の速度が157.6キロを計時していたことを伝えている。もっとも、サバシアはこのプレーの後も全く表情を変えず、一塁ベンチで見つめるトレーナーらに手を挙げてOKサインを送り、そのまま投球を続けた。
記事では「投手は片手にグラブをはめるので、もう一方の手で投げることができる。しかし、ブロンクスでレッドソックス対ヤンキースの試合が行われた水曜の夜に示したように、CC・サバシアにとってグラブは常に必要というわけではなさそうだ。だから5回の投球後に難なく腕を伸ばし、97.9マイルの返球を滑らかに素手で捕るプレーを(走者を三塁に置いたままで)できるのだ」と伝えている。
サバシアはこの回後続を断つと、8回5安打無失点5奪三振の快投で7勝目(2敗)をマーク。これで自身5連勝で、一時は5.77まで膨れ上がっていた防御率は3.66まで改善してきた。田中将大が不振の中、ここ数年は苦しんでいたかつてのエース左腕が躍動中。「Cut4」は最後に「CCにとっては、ヤンキースが8-0で勝利した支配的な夜に訪れたもう一つの力強い瞬間だった」という一文で記事を締めくくっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count