ホークス松田、200号王手もサイクル逃し「デニスにチキンって言われた」
阪神3連戦で200号に挑戦「チームがいい雰囲気なので、その中で打ちたい」
8日のヤクルト戦で11号ソロを含む猛打賞の活躍を見せたソフトバンク松田宣浩。第1打席が三塁打、第2打席が二塁打、第3打席が通算199号となる本塁打で、残すはシングルヒットのみ。しかし、7回の第4打席は「初めて合わせにいって」センターフライに倒れ、サイクルヒットの達成はならなかった。
「チェ~ッ、グワ~……」。松田は会見の席につくなり、表現のしようがない雄叫びを上げて悔しがった。シングルヒットを狙いにいった最終打席は初球を見逃し、「追い込まれてからの三振はやめとこうと思って」2球目に弱々しいスイングで合わせにいった。結果は力のないセンターフライ。
ベンチに戻ると、チームメイトの容赦のない“からかい”が待っていた。「デニス(サファテ)にも、デスパイネにも『チキン』って言われた」と松田は悔しさを表した。
そのサイクルヒットの話題に隠れがちだが、6回に放った11号2ランは松田にとってのプロ通算199号。節目の通算200号に王手をかけた。
「早く打ちたいね。今はチームがいい雰囲気なので、その中で打ちたいというのはある。ホームでの達成? 明日からも3試合(阪神戦)あるので、そうなればいい。200号打ったら、次は201号、202号と打っていくだけ」
来週は巨人、広島相手の遠征が続く。交流戦最後のホーム3連戦で達成し、多くのホークスファンに記念の「熱男コール」を贈りたい。
【了】
藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura