ヤ軍新星ジャッジが“規格外単打” 今季メジャー最速の打球速度193キロ!?
スタントン抑えて打球速度トップ3独占、ピッチャーのすぐ右を通過する中前打に
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が8日(日本時間9日)のレッドソックス戦で“規格外”のシングルヒットを放った。
5点リードの7回、2死走者なしの場面で打席に立ったジャッジは、左腕アバドの92マイル(約148キロ)の直球を捉える。痛烈なライナーがアバドのすぐ右を抜け、センターへと飛んでいった。
MLBの解析システム「スタットキャスト」の公式ツイッターは、この一打の動画を紹介。「2017年の最もハードな打球3本はジャッジのバットから飛び出している。これが1位に立った。119.8マイル(約192.9キロ)だ!」と説明している。なんと打球速度193キロに迫ろうかという1本だったという。
ツイッターで言及されている通り、スタットキャストの今季の「打球速度ランキング」はジャッジがトップ3を独占。2位は4月18日のホームラン119.4マイル(約192.2キロ)、3位は5月5日の二塁打の119マイル(約191.6キロ)となっている。4位は規格外のホームランを連発するジャンカルロ・スタントン外野手(マーリンズ)が5月2日に放った二塁打の118.7マイル(約191.1キロ)。スタントンを抑えてトップ3を独占しているだけに、まさに新たな“怪物”の誕生といったところか。
メジャーデビューした昨季は27試合のみの出場に終わっていたジャッジは、今季ここまでア・リーグトップの18本塁打とまさに大ブレーク中。ア・リーグ6位の41打点、同5位の打率.330、同2位のOPS(出塁率+長打率)1.106とハイレベルな数字が並ぶ。
この試合もジャッジが3安打を放ち、ヤンキースは地区2位の宿敵レッドソックスに9-1で大勝。新星はア・リーグ東地区トップを走るヤンキースを牽引しており、2001年のイチロー以来史上3人目となる新人王&MVPの受賞に早くも期待がかかっている。