ド軍ロバーツ監督、開幕延期を理解「責任ある行動を取るべき。正しい決断」
合同練習を行わない方針だが、キャンプ地を開放「コンディションを保てるよう」
大リーグ機構(MLB)は12日(日本時間13日)、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、シーズン開幕を最低2週間は延期すると発表した。また、フロリダ州とアリゾナ州で行われているオープン戦を中止にした。MLBの決定に対し、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「現状に対して責任ある行動を取るべきだし、正しい判断だと思う。開幕に向けて、当然みんな気持ちを高めていたし準備を重ねてきた。だが、選手たちはもちろんMLBは事の重大さを理解している。不確定要素が数多くあるので、少なくとも2週間開幕を遅らせることは、現時点で正しい決断だと思う。ドジャースでは開幕に向けてコンディションを保てるよう、健康に留意しながら、選手に対して施設を開放する」と受け止めた。
チームとしての合同練習を行わない方針で、各選手に調整を任せる。シーズン開幕は早くても4月9日(同10日)。新型コロナウイルスはチームが本拠地とするカリフォルニア州でも感染拡大中だ。「もちろん、選手はアリゾナを離れることもできる。滞在し続けることは強制ではない。ただ、うちの選手は一緒にとどまる方向のようだ。遅れるといっても、わずか2週間くらいの話なので。これは白黒二分できるような話ではなくて、先発投手、救援投手、野手で状況は変わってくる。状態を上げていくのか、現状を維持するのか、一度落とすのか。なので、施設を開放してそれぞれが使いやすいようにすることが、みんなにとって理にかなっている」とした。
開幕が延期となるのはストライキが行われた95年以来25年ぶり。同年は4月3日の開幕予定が4月25日まで延びた。「新たな経験だと思う。1995年シーズンにスプリングトレーニングが短かったことを思い出したが、こうやってウイルス感染が拡大するなど、10年以上もの間、こういうことは経験した覚えがない」と困惑した様子。「1995年は確か3週間の練習期間があったと思う。3週間と言えば、先発が3回投げられる期間で、みんなが準備にあてられる。3回先発できれば状態を上げることができる。どうやってシーズンを始めるか、これは選手を怪我から守る上でも大切だが、何が正しいのか、現時点で答えることはできない」とした。
95年は試合数が162試合から144試合に減った。「(試合数減は)それは可能性の1つだとは思うが、選手、オーナーも含め、現時点では予定通りに全試合を行うことが最善の策だと考えている。変わる可能性はあるが。開幕が決まった時点から始めるのが理に敵っていると思う。移動やら球場のスケジュールやら変えるのは、全く別の話だから」と話した。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)