2回完全、最速154キロでも不満? 鷹・古谷、辛口自己採点のワケ「腕が振れてない」
広島打線に出塁すら許さずも「物足りなさがありますね。自分の中では微妙」
■ソフトバンク 10-5 広島(オープン戦・13日・PayPayドーム)
ソフトバンクの古谷優人投手が、2イニングをパーフェクトに封じる好リリーフでアピールした。13日の広島とのオープン戦に4回から登板し、1人の走者も許さずに2回無安打無失点と好投した。
東浜の後を受けて4回からマウンドに上がった古谷。先頭のピレラをこの日最速の154キロで一邪飛に打ち取ると、150キロ超えを連発して會澤を空振り三振、田中を遊ゴロに仕留めた。2イニング目も小園を見逃し三振、野間をニゴロに抑え、最後は菊池を三ゴロに仕留めた。
2イニングを投げて2つの三振を奪うパーフェクトリリーフ。投じたストレート20球のうち、150キロ超えが13球と剛球を連発したが、試合後の古谷自身は辛口の自己評価。「物足りなさがありますね。自分の中では微妙。腕が振れていないような、リリースの腕の振りが探り探りになっている」と振り返った。
2月23日のオリックス戦で6四球と大乱調に陥った古谷。一時はクイックで投げるなど調子を落としていた。ただ、10日の巨人戦では最速155キロをマークするなど徐々に復調気配。この日は154キロをマークしながら「指のかかり、リリースの一押しができていない感覚」と納得がいかない様子だった。
それでも抑えられるのは、球に力がある証拠。開幕1軍入りに前進している左腕は「全てにおいて結果を出さないといけない」と固い決意を口にしていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)