「新型コロナ禍」はメキシカンリーグにも“飛び火” 米国キャンプ中止の球団も
メキシカンリーグは4月7日開幕予定、現時点では予定通り開催の方向
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、MLBのオープン戦中止や開幕延期、アリゾナ州で開催予定だった東京五輪アメリカ大陸予選延期を受け、隣国のメキシカンリーグにも13日(日本時間14日)、その影響が飛び火した。
アリゾナ州でキャンプを行っていたトロス・デ・ティファナはこの日、同地でのキャンプ中止を発表。ティファナは米国との国境にあり、近くにオープン戦を行うプロチームがないため、米国に対戦相手を求め、3月1日から31日までの予定でアリゾナ州テンペにある大学内のグラウンドでキャンプを行っていたが、少なくとも3月末まで大学が閉鎖されることになり、17日まで練習を中止。アリゾナ州政府も、人が集まる大規模なイベントの開催禁止を発表しており、現地でオープン戦ができなくなったことから、この日決断が下された。チーム関係者によると、一旦ティファナに戻り、その後はメキシコ南部のオアハカに場所を移してキャンプを続ける予定だという。
また22日から東京五輪のアメリカ大陸予選に参加予定だったキューバ代表は、13日にメキシコ入りし、元巨人、西武の高木勇人投手が所属するレオネス・デ・ユカタンを始め、オルメカス・デ・タバスコ、ピラタス・デ・カンペチェと計5試合を行い、米国入りする予定だったが、この日メキシコ入りを中止。各チームは試合中止のアナウンスやチケットの払い戻しなどの対応に追われた。
メキシカンリーグの開幕は4月7日。現地報道によると、これまで同国では新型コロナウイルス感染による死者は出ていないが、感染者数は10人を超えている。同リーグは現時点では予定通りの日程でリーグを開幕させる方向だが、最終的には今後の国内の状況を見て判断することになりそうだ。
(Full-Count編集部)