“最下位対決”で快勝ロッテ 走り打ちサントス好調、伊東監督「当分1番で」
毎回安打で13安打4得点、伊東監督「勝つことが大事」
貧打に苦しんだロッテが10日のヤクルト戦で、今季初の毎回安打をマーク。13安打で4-1と投打がかみ合い快勝した。
ヤクルトとの最下位対決。相手は交流戦いまだ勝ちなしで、9連敗中とチーム状態は最悪だった。一方、ロッテはチーム打率が12球団最低も、交流戦に限れば2割5分を超えて、明るさが見え始めた。
3試合連続トップバッターに据えた走り打ちのサントスが9日の4安打を含めて3試合連続のマルチヒット。打線にいいつながりが生まれた。ただ、田村の犠飛で1点リードで迎えた3回1死一、三塁、4回の1死一、二塁では得点が奪えず、伊東監督は「1点でも入れば楽に進めたが、今までが悪すぎた。勝つことが大事。相手どうこうより、今日の勝ちを明日につなげなければ意味がない」と気持ちを引き締めた。
好調の清田が9日の試合中の接触で、左肘を痛めてこの日スタメンを外れるなど、心配の種は尽きないが、新外国人ペーニャが試合前に入団会見し、打線の中軸と期待するスラッガーが加わる。「サントスは当分1番でいきます」(伊東監督)と日替わりオーダーの解消も近い。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono