ダルビッシュ1安打快投で6勝目 強力アストロズ打線に「気づかせてもらった」
MLB打率1位の打線に快投、前回対戦で黒星「それまでは自分のポテンシャルでやってきたけど…」
レンジャーズのダルビッシュ有投手が12日(日本時間13日)、敵地でのアストロズ戦に先発し、7回1安打1失点4奪三振3四球で今季6勝目(4敗)を挙げた。試合前までチーム打率(.277)メジャー1位、得点(350)2位、本塁打(99)2位の強力打線を相手に快投。今月2日(同3日)の対戦で5回3失点で4敗目を喫するなど、2013年8月を最後に約4年白星がなかった相手に勝利し、試合後は「今日はシンカーが全てだった」と振り返った。レンジャーズは6-1で勝利した。
ダルビッシュは立ち上がりから3回1死まで7打者連続アウトと快投。3回は青木の盗塁などで2死二塁とされたが、後続を断った。5回は先頭ベルトランへの四球の後、2死二塁からブレグマンにレフト前に落ちるヒット。この試合初めての安打がタイムリーになったが、その後は7回までヒットを打たれることなく、リードを守って降板した。
今季メジャー最高勝率を誇り、トップのチーム打率.277をマークしている相手。2日の対戦では4回まで粘りの投球で無失点に抑えたが、5回にコレアに3ランを浴びて5回7安打3失点で黒星を喫した。しかし、この日はボールを低めに丁寧に集め、わずか1安打に抑え込んだ。
ダルビッシュは試合後、「前回のアストロズ戦で、それまでは自分のポテンシャルで多分やってきたと思うんですけど、それじゃ駄目だなと気づかせてもらえて、そこから1人1人のバッターに対してもっと見るようになったのが、よかったと思います」と振り返った。前回の対戦が“糧”になったという。ダルビッシュはアストロズ戦の後は、7日(同8日)のメッツ戦でも7回1/3を3安打3失点と好投していた。
また、この日良かった点を聞かれると「シンカーが全てだと思います」と即答。カーブが良かったとの問いには「今日は全体的に調子が良くなかったので、カーブも特段によかったわけではなかったです」と振り返った。
アストロズ相手の白星は、2013年8月12日以来、実に約4年ぶり、9試合ぶりとなった。103球を投げてストライクは62球。防御率3.03。調子が良くない中でも、しっかりと結果を残したエース右腕。レンジャーズを力強く牽引している。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count