山口俊がBジェイズ先発5番手に再浮上!? MLB公式「慣れるための時間が与えられた」
今月上旬に虫垂切除術を受けた前阪神ドリスも開幕に間に合うと指摘している
全世界に広がる新型コロナウイルス感染拡大の影響で、メジャーリーグの開幕も延期となった。開幕時期が不透明な中ではあるが、MLB公式サイトはブルージェイズの先発事情について特集。巨人からポスティングシステムを利用して加入した山口俊投手については「ここでの野球に慣れるための時間が与えられた」と伝えている。
MLB公式サイトは「トロントのロースター争いは現在どうなっているか」とのタイトルで特集。「先発5番手」を占っている。記事では「スプリングトレーニングが中断した時点ではトレント・ソーントンが最有力候補だった」と指摘。「野球が再開されたときにも、彼がおそらく有力候補のままでいくだろう」と予測した上で、時間が与えられたことは5番手投手争いにとても興味深い影響を与えるかもしれないと伝えた。そして記事は山口俊について、こう説明している。
「シュン・ヤマグチは、キャンプ開始前は5番手争いでソーントンの最大のライバルだと考えられていたが、キャンプ前半で苦しんだ。しかし、日本からやってきた彼にとって、ここでの野球に慣れるための時間がより多く与えられたということが有利に働くのではないか」
山口俊はオープン戦に4度登板した。2月24日(日本時間25日)のデビュー戦はブレーブスを相手に2/3イニングで3失点。29日(同3月1日)のフィリーズ戦では3回を2安打1失点、5日(同6日)のフィリーズ戦で2回1/3を5安打4失点、10日(同11日)のヤンキース戦では3回2安打1失点だった。4試合登板(2先発)で、防御率9.00。計9イニングで5被弾を含む12安打9失点と結果を残せなかったが、“時間”が「有利に働く」とも指摘している。
また、記事はブルペン陣にも言及。昨季まで阪神に在籍したラファエル・ドリスは今月上旬に虫垂切除術を受けたため、シーズン開幕に間に合うか危ぶまれていたと説明。2016年から阪神に4年在籍し、通算96セーブを挙げたドリスは「クローザーのケン・ジャイルズの直前に投げる有力候補と考えられていたので、離脱はトロントにとって確実にダメージなると考えられていた。しかし、これはもう問題ではなくなった」と説明した。
ブルージェイズは、ドリスをスプリングトレーニングで実際に見て、とても気に入ったという。ピート・ウォーカー投手コーチは「彼の球種の組み合わせはとても効果的だ。彼は数年間ここ(MLB)では投球していないが日本で多くのことを学んだようだ。態度やマウンドでの存在感を見ていればそれが良くわかる」と記事内で語っている。
記事はさらに、ドリスや元日本ハムのアンソニー・バースらに加えて、山口俊もプルペンに加わる可能性が高いともしている。中断前のオープン戦では苦しんだ山口俊。開幕まで時間が空いたことがどう影響するだろうか。
(Full-Count編集部)