未来のクリーンアップ候補 巨人からヤクルトへ移籍する奥村展征の可能性
プロ入り時は元ヤクルトの宮本氏を目標に
巨人・相川亮二捕手のFA人的補償として、奥村展征内野手がヤクルトに移籍することが9日、発表された。プロ2年目の19歳。ヤクルトは当初、リーグワーストの防御率だった投手陣強化のためにピッチャーを獲得するという見方も強かったが、即戦力よりも将来性を重視。坂本勇人の後継者とも呼ばれていた内野手の獲得を決めた。
ヤクルトの内野陣は年齢に開きがある。ここ3年のドラフト会議の結果を見てみよう。昨年は支配下のドラフトでは7人中5人が投手を指名し、その他、捕手と外野手が1人ずつ。一昨年は6人中4人が投手で、1人が捕手、もう1人は大卒内野手の西浦直亨。その前の年も7人中5人が投手で2人が外野手と、直近の3年は20人中14人が投手だった。
一方、高卒内野手は3年間でゼロ。ドラフトでは2010年の山田哲人(履正社高)を最後に、高卒内野手を獲得していない。今オフ、大引啓次を日本ハムからFAで獲得したとはいえ、30歳。次世代のセンターラインを任せる存在が必要な状況だった。
奥村は日大山形高時代の2013年のドラフトで巨人に4位で指名された右投左打、177センチ、72キロの大型内野手。父・伸一さんは滋賀・甲西で1985年の夏の甲子園4強入り。現在は同校の監督を務めている。