崩れたロッテ唐川 伊東監督が悔やむ勝負の分かれ目「あれが邪魔だった」
ロッテ唐川、4回まで粘投も5回に崩れ7敗目
ロッテの唐川が一球に泣いて、マウンドでがっくり体を折り曲げた。
15日のDeNA戦。初回ロペスに140キロの速球が甘く中に入り先制ソロアーチを許したが、3回2死一、三塁で4番筒香を内角143キロの速球で見逃し三振に斬るなど、要所で粘った。2回、4回とパラデスの2打席連続アーチで逆転し、勝利投手の権利がかかった5回に崩れた。
「クリーンアップの前の四球。あれが邪魔だった」と伊東監督も悔やんだのは、1死から2番エリアンをカウント0-2と追い込みながら、8球粘られて歩かせた場面だ。そこからロペス、筒香の連打で満塁。宮崎にカウント2-2からカーブを左翼席へ運ばれた。
「あそこは踏ん張ってほしかった。3ボールが何回もあったし、エリアンの四球が一番いけない」と英二コーチ。唐川自身も「投げミスをしてはいけない場面での失投。(5回宮崎の打席で)2ボールにしたのが……。もったいないことをした」と悔やんだ。
早くも唐川は今季7敗目。「ジミー(パラデス)は昨日(14日)から状態がよくなって、あとはピッチャーが我慢して抑えてくれることだけです」と伊東監督。12球団ワーストのチーム防御率を何とかするしかない。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono