青木宣親にトレードの可能性…新人外野手の台頭でチーム残留危機と米記者
有望株フィッシャーがデビュー戦で初本塁打を含む2安打2四球
日米通算2000安打の金字塔に達したアストロズ青木宣親外野手。今季は左翼のポジションを他の外野手と分け合っている状況だが、14日(日本時間15日)にデビューしたばかりの超有望株の台頭で、チーム内での立場が危うくなっているようだ。球団公式サイトの番記者ブライアン・マクタガート記者が、ファンの質問に答える形で示唆している。
14日レンジャーズ戦で、2014年ドラフト1巡目(全体37位)指名のデレク・フィッシャーが、メジャー初本塁打を含む2安打2四球と鮮烈なデビューを飾った。フィッシャーは、脳震とうを起こして7日間の故障者リスト(DL)入りした外野手レディックの代役として昇格。超有望株として期待されていた新人は、デビュー戦でいきなり結果を残した。
まだ出場はわずか1試合だが、これにファンは大興奮。マクタガート記者が定期連載する質問コーナーに「レディックがDLから復帰する時、もしフィッシャーの好調が続いたら、アストロズは投手を1人減らすのでしょうか? アオキは打率.273ですが、戦力外になるとは思えません。マリスニックも不動でしょうし、GMはトレードに踏み切るのでしょうか?」という質問が寄せられた。
これに対し、同記者は「レディックが戻ってくる時、フィッシャーとアオキのどちらがチームに残るかは非常に興味深いですね」と返信。絶好調のアストロズ打線の中で、青木が「今季ワースト打者」であることを指摘すると同時に、現時点では「フィッシャーがよりよく、より若く、より運動能力でも勝っているオプションに見える」とし、青木の置かれている立場が危ういことを示唆している。
アストロズは最近怪我人が続出し、投手の補強が課題とされている。今季年俸550万ドル(約6億900万円)の青木をトレードに出す、もしくは将来有望なフィッシャーか他の外野手をトレードに出して、投手の補強に努める可能性は十分にあるだろう。
レディックがDLから復帰できるのは最短で20日(同21日)。この時、果たしてアストロズはどんな決断を下すのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count