ソフトBが3年連続7度目の交流戦1位 決死の投手リレーで最終決戦制す
7投手の継投で交流戦の頂点に、広島は球団史上初の交流戦1位逃す
ソフトバンクが3年連続の交流戦1位の座に輝いた。18日の広島戦(マツダ)。勝ったチームが勝率1位チームとなる直接対決による運命の最終決戦。序盤にリードを奪ったホークスが、決死の投手リレーにより、7-4で広島に勝利し、カード勝ち越しを決めた。12勝6敗で広島に並んだが、直接対決に勝ち越したことで、規定により、3年連続7度目の交流戦の頂点が決まった。
初回、お天道様が味方する幸運な形で先制点をもらった。2死三塁で、この日4年ぶりに4番に入った松田の打球は遊撃への平凡な飛球に。だが、落下点に入った広島・田中は、太陽の光が目に入ったのか、落ちてくる打球から逃げるように身を逸らせた。ポトリとフィールドに落ち、内野安打に。三塁走者が先制の本塁へと生還した。
同点とされた2回にも得点を加えた。中村晃、高田が四球で出塁すると、甲斐が左前適時打、さらに福田も中前へ2点適時打を放ち、2点を追加した。5回にも2死二塁から松田が左前適時打、8回には高田と甲斐がタイムリーとリードを広げていった。
懸命の継投で、そのリードを守り抜いた。先発の山田は、1点リードの初回2死一、二塁からエルドレッドに中前適時打を浴びれば、3点リードに変わった2回にも2死二塁から田中に右前適時打を許して失点。3回1死を取ったところで降板となった。2番手の岡本から、飯田、五十嵐、嘉弥真、森、サファテとリレー。サファテは松山に2ランを浴びたものの、7投手の継投でリードを守った。
広島は先発の中村祐が誤算だった。初回に1点を失うと、2回にも2つの四球から3失点。1回2/3しか持たず、早々にKOされた。打線も1、2回に山田から1点ずつを奪ったが、その後はソフトバンクのリリーフ陣を打ち崩せず、逃げ切られた。悔しい敗戦で、球団史上初の交流戦最高勝率を逃した。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani