試行錯誤の松坂大輔、今季はここまで実戦4登板 西武復帰後の歩みを振り返る
ニールから教わった“スプリットチェンジ”を試すなど試行錯誤を続けている
西武に14年ぶりに復帰した松坂大輔投手が開幕ローテ入りへアピールを続けている。22日の日本ハムとの練習試合では今季最長5回4安打4失点、84球を投げた。着実に復活へのステップを踏んでいる39歳のベテラン右腕のこれまでの実戦の歩みを振り返る。
昨年、右肩を痛めて1軍登板わずか2試合に終わったが、古巣西武に復帰した松坂は予想をはるかに超えるハイピッチの調整ぶりで2月25日の韓国・斗山ベアーズとの練習試合に先発した。実に195日ぶりとなる実戦マウンドは、1回3安打2失点。奪三振はなし、MAXは141キロだった。2ランを被弾し「あの投げミスはしてはいけない」と反省。「今日は僕の中では、ただ試合に入っただけ」と久々の実戦復帰も淡々とした様子だった。
続いての実戦は8日に行われた広島とのオープン戦。中11日での先発となったこの日は3回を投げ4安打2失点3四球。広島鈴木には甘く入った球を完璧に捉えられスタンドへ運ばれるなどのピリッとしない内容に「抑えにかかるところで球が浮いて、カウントを取るのと同じような球になっている。もっとメリハリをつけられないといけない」と課題を挙げた。
15日には、約3年ぶりとなる本拠地メットライフドームのマウンドに登った。ヤクルトとのオープン戦に3番手で登板した松坂は3回48球を投げ、1安打無失点とまとめた。3奪三振、3四球で最速は138キロと上々の結果には「少しずつですけど前進はしているかなと思います」と納得。この日は同僚のザック・ニール投手に教わった“スプリットチェンジ”を巧みに使いこなすなど新たな武器にも手応えを感じていた。