“小さな巨人”が地上10階級アーチ 驚異の“ムーンショット”に本拠地騒然
本拠球場の左翼席の上を走る名物の機関車を直撃
17日(日本時間18日)、本拠地でのレッドソックス戦で特大アーチを放ったアストロズのスター二塁手ホセ・アルトゥーベ。公称では身長167センチの小兵の打ち上げた“ムーンショット”に、今季3度目の満員御礼となった本拠球場は大きなどよめきに包まれた。
3点リードで迎えた3回。先頭で打席に立ったアルトゥーベは、昨季サイ・ヤング賞のポーセロが投げた2球目外角スライダーをフルスイングした。打った瞬間にホームランと分かる打球は、滞空時間の長い10号ソロ。アストロズの選手がホームランを打つと左翼席の上を走る名物の機関車を直撃した。
MLB公式サイトのデータ解析システム「スタットキャスト」によると、初速度106マイル(約171キロ)、発射角35度で飛び出した打球は、飛距離こそ428フィート(約130メートル)だったが、最高到達点はなんと地上130フィート(約40メートル)。10階建てビルを超えようかという“ムーンショット(月に届くほどの大飛球)”だった。
マーリンズ主砲スタントンのような身長2メートル近い選手ではなく、メジャー屈指の小兵が放った大飛球について、ヒンチ監督は「彼が何をやってのけても驚かないよ。内野安打も打てるし、長打も打てるし、ポテンヒットを二塁打にする足もある。彼にできないことはないね」と絶賛した。
活きのいい若手打者が揃う中で、3番打者を任される小さな巨人は、今季68試合出場で85安打を記録。4年連続200安打達成に向けて着々とヒットを重ねている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count