日本ハム斎藤佑樹、鷹田中正義… 2020年が正念場? な12球団ドラ1たち
ホークス田中正義、日ハム吉川光夫ら“正念場”を迎えた12球団ドラ1たちに迫る
日本のプロ野球は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月20日に予定されていた開幕が延期になった。23日に行われた12球団代表者会議では4月24日の開幕を目指す方針を決議。事態の行方を見ながら、開幕への準備を進めていくことになる。
波乱の開幕前となっている2020年のシーズンだが、今年1年に賭ける選手もいる。入団した時は大きな期待を背負っていたドラフト1位の選手たちでも、下位指名の選手であっても結果が出なければ、立場が厳しくなっていくのは同じ。そこで今季が正念場となりそうな主な各球団の元ドラフト1位選手たちを見ていきたい。
【パ・リーグ】
西武:内海哲也投手(2003年巨人自由枠)
ソフトバンク:田中正義投手(2016年)
楽天:森雄大投手(2012年)安楽智大投手(2014年)
ロッテ:大嶺祐太投手(2006年)
日本ハム:吉川光夫投手(2006年)村田透投手(2007年巨人)斎藤佑樹投手(2010年)
オリックス:白崎浩之(2012年DeNA)
近年、ドラフト1位選手が総じて活躍しているパ・リーグ王者の西武。正念場となりそうなのは2003年に自由枠で巨人に入団した内海か。炭谷の人的補償で西武に移籍した昨季は1軍登板なし。今季は復活に賭ける。ソフトバンクでは2016年の田中か。大きな期待を背負いながらも結果が出ないまま4年目。肩や肘に故障が続いていることも気がかりだ。
楽天の森は7年間で28試合の登板に留まる。血行障害の影響で育成選手となっており支配下復帰へ勝負の年になるか。安楽も目立った活躍はできていない。オフに右肘の手術を受け、そこからの復活を目指す。ロッテの大嶺は昨年1月にトミー・ジョン手術を受けて育成選手に。復活できるか。
日本ハムは吉川光夫投手、斎藤佑樹投手が正念場か。昨季途中に巨人から日本ハムに復帰した吉川だが、4試合の登板に終わった。斎藤佑は過去2年未勝利に終わっており、10年目という節目のシーズンは、まさに勝負の1年となるだろう。オリックスで3年目となる白崎もそろそろ結果を出さないと厳しくなりそうだ。
【セ・リーグ】
巨人:藤岡貴裕(2011年ロッテ)
DeNA:田中健二朗(2007年)
阪神:岡崎太一(2004年自由枠)伊藤隼太(2011年)横山雄哉(2014年)馬場皐輔(2017年)
広島:高橋大樹(2012年)矢崎拓也(2016年)
中日:吉見一起(2005年希望枠)大野奨太(2008年日本ハム)福谷浩司(2012年)松葉貴大(2012年オリックス)鈴木翔太(2013年)
ヤクルト:中澤雅人(2009年)寺島成輝(2016年)
巨人もドラフト1位の多くはきっちりと1軍の戦力になっている。その中で2011年に3球団競合の末にロッテに入団した藤岡は今季が正念場。ロッテから日本ハムを経て昨季途中に巨人に加入したが、1軍登板はなし。崖っぷちに立たされている。DeNAの田中は昨年8月にトミー・ジョン手術を受けて育成契約に。大きな手術を乗り越えて復活できるか。
阪神では2004年の岡崎、2011年の伊藤隼といったベテランに正念場が訪れている。岡崎、伊藤隼ともに昨季1軍出場なしだった。横山は左肩手術のために育成選手に。馬場も入団から2年間、目立った成績を残せていない。広島の高橋大は高卒8年目。昨季は27試合に出場したが、状況は決して安穏としていられない。
中日はベテランの吉見や福谷、鈴木らは近年、結果が出ておらず、今季は正念場だろう。他球団からの移籍組である大野奨や松葉もチーム内では厳しい立ち位置に置かれている。ヤクルトの中澤は昨季1試合登板止まり。4年目となる寺島にはそろそろ台頭を期待したい。
(Full-Count編集部)