新型コロナはイチロー氏のデビュー戦で吹き飛ばす！　マ軍地元TV局が第1弾として放送

シアトルのスポーツ専門局「ルート・スポーツ・ノースウエスト」が過去の開幕戦を厳選し放送

　マリナーズの公式戦を中継する地元スポーツ専門チャンネル「ルート・スポーツ・ノースウエスト」が、2000年代の本拠地開幕戦で印象的な試合を独自に厳選。26日（日本時間27日）から8日連続で再放送する。その第1弾が、イチローが大リーグに鮮烈デビューした2001年4月2日の対アスレチックス戦となった。

　マリナーズ戦の中継権（全国ネットを除く）を有するシアトルのスポーツ専門局「ルート・スポーツ・ノースウエスト」が24日（同25日）に当企画を発表した。オレゴン州、アイダホ州、モンタナ州、アラスカ州そしてカナダのブリティッシュコロンビア州もカバーし、ライブ中継以外にも選手に密着した企画でマリナーズファンを引き付けてきた同局が、昨年の3月20日（同21日）、東京ドームで行われたアスレチックス戦を最後に現役生活に幕を下ろし、通算3089安打を放ち将来の米野球殿堂入りが確実視されるイチローの記念すべきメジャー初安打が刻印された試合を“第1弾”に定めた。

　新型コロナウイルスの感染拡大で、開幕が現時点で未定となっているMLB。同局に限らずスポーツをライブ中継する全米のテレビ局は不測の事態で放送枠が空き、過去の名勝負やドキュメンタリーなどの再放送で対応を行なっている。それだけにマリナーズの球団史に輝かしい足跡を刻んだイチローの特集が今後、同局の特別企画として浮上することも予想される。

（木崎英夫 / Hideo Kizaki）