上原浩治の飽くなき向上心 6試合連続無失点を継続中も「勉強、勉強…」
1回1安打無失点で9ホールド目も「本当に難しい」と振り返ったのは…
カブスの上原浩治投手が、1回1安打無失点の好投で今季9ホールド目を挙げた19日(日本時間20日)の本拠地パドレス戦の投球を振り返っている。先頭打者にヒットを浴びながら、落ち着いて後続を断って3-2での勝利に貢献したが、経験豊富な右腕は「勉強、勉強」と飽くなき向上心を見せている。
上原はこの試合、味方打線が逆転した直後の8回、1点リードの状況で3番手で登板。先頭トーレンスに2球目の直球をレフト前ヒットとされ、続くアイバーは投前犠打で1死二塁とされるも、ダーノーは2ボール1ストライクから87マイル(約140キロ)の直球で中飛。さらに、コルデロを2ボール1ストライクからスプリットでニゴロに打ち取り、無失点に抑えた。
自身のブログでこの投球を振り返った右腕は「先頭打者を出してしまったけど、何とかゼロに抑えることができました (^-^)」としている。トーレンスのヒットについては「もったいない打たれ方だった。自分の不注意でもあるけど、ストライクをとった後に簡単に同じような球を投げてしまった。ホームランにならなかっただけ良かったよ」と素直に反省。ただ、この1本を引きずることはなかった。
上原は「投げる前の回の攻撃が長かったのと、相手のピッチャーが二回も交代 (^^;; この時間の使い方が本当に難しい」と綴る。百戦錬磨の42歳にとっても、決して簡単な状況ではなかった。それでもしっかり結果を出すところは、さすがとも言える。「ブルペンで投げ過ぎてもあかんし、気持ちをずっと
持続させてないといけないしね。勉強、勉強…。どうしたらいいのか、自分でやり方を見つけないと」。これだけのキャリアを誇りながら、向上心を失うことはない。
最後は「いま、17連戦中です。なんとかもってくれ~俺の身体…(^_^;) 準備をしっかりと (^-^)/」と決意を明かした右腕。4-0で勝利した20日(同21日)のパドレス戦は出番がなかったものの、昨季世界一に輝いた強豪で必要不可欠な存在となっている。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count