開幕延期で選手に明暗? 田中将大らヤンキース選手への影響をNY局が考察
故障者続出のヤンキース、パクストンやジャッジらの離脱で他選手にも影響
新型コロナウイルス感染拡大によるメジャーリーグの開幕延期は、選手に様々な影響を与えている。特に故障者の多いヤンキースの選手にとって、明暗を分ける形となっているようだ。地元局「SNY」は田中将大投手ら、選手が受ける影響について解説している。
MLBは当初開幕予定だった3月26日から2度開幕を延期。一部報道では7月の可能性まで浮上している。これだけ遅れるとなれば選手の動向も変わる。先発左腕のジェームズ・パクストンは2月に腰の手術を行い、全治3~4か月で開幕絶望とされていたが、不在の期間は短くなる。
一方でパクストンの不在によって、デイビー・ガルシア投手は「5番手のスターターになれたかもしれない」チャンスだったが、機会が減ったことは間違いない。またアーロン・ジャッジ外野手も右肩の痛みを訴えており、その穴を埋めると見込まれていたクリント・フレイジャー外野手もチャンスを失う形だ。
田中は怪我をしていないものの、新人だった14年に右肘の側副靱帯に部分的な損傷を負ったことに触れ、登板回数の減少はリスクの低下にも繋がると記事は指摘する。ヤンキースは今年既に右腕ルイス・セベリーノ投手がトミー・ジョン手術で離脱しており、「ヤンキースは彼(田中)がこのままその手術を受けなくていいことを願っている」と指摘している。
また、度重なる怪我で昨季は18試合出場にとどまったジャンカルロ・スタントン外野手はこの春も故障を訴えており、当初の開幕予定日では出場が難しい状況だった。しかしこの度重なる延期で、アーロン・ブーン監督は開幕に間に合うと語ったという。新型コロナの脅威は開幕日だけでなく、多くの選手の“運命”を変えてしまうようだ。
(Full-Count編集部)