ソフトB東浜、リーグ再開初戦に登板 西武菊池と投げ合い「逃げずに勝負」
中9日での登板で「自分を見つめ直せた」
リーグ戦再開の初戦となる23日の西武戦。先発ローテを再編したソフトバンクは、抜群の安定感を誇る東浜巨に大事な初戦を託すことになった。
東浜にとっては13日の巨人戦以来、中9日での登板となる。その間に「体調を整えながら、しっかりともう1回自分を見つめ直せた」という。チームとしては、この3連戦で3位・西武とのゲーム差を広げたいところ。その大事な初戦を任せたのも、東浜への信頼の表れにほかならない。本人も首脳陣の決断を意気に感じる部分はあるはずだ。
「もちろんその気持ちはありますが、いつもどおりに一人一人、集中して投げるだけです。ここまでしっかり勝負できているので、(23日も)逃げずに勝負していきたい」
投げ合う相手はリーグ1位の防御率を誇る菊池雄星。それだけに、まずは相手に先制点を与えないことが勝利への近道となる。
「相手がどんな投手であっても、先制点を与えないのが先発投手の仕事。相手投手がどうのというよりも自分の役割をしっかり果たしたい。西武打線はパ・リーグでも1、2を争う打線だし、破壊力もあるが、自分のボールを投げるだけです」
ここまでチーム唯一の完投勝利を挙げているが「まずは“一人一人”が大前提。その結果として長いイニングいけたらいい」と東浜。翌週には楽天との首位対決が控えているだけに、チームのためにも、東浜自身のためにも獅子を抑えて勢いをつけたい。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura