日ハム大谷、代打出場は幻 ネクスト待機で大歓声も「矢野さんにだと思う」
延長10回2死、ネクスト登場も前打者・矢野が倒れて打席回らず
左太もも裏肉離れからの復帰を目指す日本ハムの大谷翔平投手は、24日の楽天戦(札幌ドーム)も出場機会はなかった。
代打出場は幻に終わった。1-1で迎えた延長10回2死一、二塁、代打の矢野が打席に入ると、大谷もベンチから出てきてネクストバッターズサークルに向かう。満員のスタンドからは大歓声が沸き起こった。
「(歓声は)矢野さん(に)だと思うので」と冷静に受け止めて待機した大谷だったが、矢野が三振に倒れてチェンジ。1点勝ち越された直後の11回は走者がたまらず、出番はまわって来なかった。
「出られるなら出たいですし、打てるなら打ちたい。それは誰しも変わらないと思います」と試合後に心境を明かした。現実的には、まだスパイクを履いてのベースランニングを行っておらず、出場機会があるとしても、かなり限定された場面になる。
この日の試合前には、栗山英樹監督らが見守る中、20日の1軍合流後初めてブルペンでの投球練習を行った。感触については「悪くはないです」と振り返った大谷。「やることは変わらず、しっかりやっていきたい」。日々体の状態を確認しながら出場機会を探る。
【了】
石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa