日ハム道産子ルーキーが知ったプロの怖さ コーチ「痛い代償で身に染みた」
新人右腕・玉井が延長11回にV被弾…吉井コーチ「延長で外国人に一発はダメ」
日本ハムは24日、本拠地での楽天戦に延長戦の末に敗れた。1-1で迎えた延長11回、6番手でマウンドに上がった道産子ルーキーの玉井大翔投手が、ウィーラーに勝ち越しソロを打たれ、プロ初黒星を喫した。
先頭打者にいきなり手痛い一発を浴びた。カウント1-0からの2球目。143キロの直球をバックスクリーンに運ばれた。「完全に失投です。抜けました。コースも高さも中途半端でした」と振り返った玉井。その後は3人で切り抜けたものの「中継ぎピッチャーとしてはその後というのは意味がない。先頭から自分のピッチングでできるようにしないといけない」と責任を背負い込んだ。
5月28日のソフトバンク戦でプロ初登板すると、6試合7回2/3を無失点に抑えていた。プロ7試合目での初失点が負けにつながったが、首脳陣の期待は変わらない。吉井理人投手コーチは「延長で外国人に一発はダメ。痛い代償で身に染みたと思う。次に生かしてほしい」と話した。
「力があるし、打球が速いので持っていかれる」と外国人選手の怖さを痛感したルーキーは、この教訓を糧にする。
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石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa