イチロー、メジャー史上最高齢センター先発に監督もビックリ「本当に!?」

殿堂選手ヘンダーソンの43歳211日を更新

 マーリンズのイチロー外野手は25日(日本時間26日)、本拠地でのカブス戦に「1番・中堅」で先発出場。4打数無安打に倒れたものの、新たな記録を打ち立てた。43歳246日でのセンター先発出場は、2002年7月24日に当時レッドソックス所属だった殿堂選手リッキー・ヘンダーソンが記録した43歳211日を抜いて、メジャー最高齢記録を更新した。

 休養日を与えられた正中堅手イエリッチに代わり、6月11日パイレーツ戦以来となるスタメンに名を連ねたイチローが、また新たな歴史を作った。だが、先発オーダーを組んだマッティングリー監督は、最高齢記録が更新されるとは夢にも思っていなかったようだ。球団公式サイトによれば、記録について知らされた監督は「本当に!?」と驚きの表情を浮かべたという。

 1回の第1打席にカブス遊撃ラッセルの失策で出塁したイチローは、二進した後にオズナがセンターに放った適時打で、二塁から一気にホームへ駆け込んだ。まったく衰えを感じさせないイチローの姿に、指揮官は「40代のプレーとは思えない。走ってもよし、投げてもよし、だから、そんな感じは全くしないんだ」と感嘆の声を上げたという。

 イエリッチの代わりに左翼オズナを中堅で起用し、イチローを左翼に就けることもできたが、監督はイチローに中堅を任せることにまったく迷いはなかったそうだ。

「まったくなかったよ。中堅より右翼の方が守りやすいのは知っているが、どんな状況でもイチの起用はためらわない。なぜなら、準備が整っているからだ。毎日試合に出るつもりで準備しているからね。彼が捕球位置を間違えるんじゃないか、送球する塁を間違えるんじゃないか、なんて心配は頭をかすめたことすらない」

 指揮官が絶対的な信頼を寄せる背番号51。衰えを感じさせないプレーで、自身の持つ最高齢記録を更新し続けていく。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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