ソフトB千賀、球宴初ファン投票選出 好投手たち抑え「なぜ僕なんだろう」
WBCの鮮烈な活躍も後押し、「選ばれた理由の大半はフォークのイメージだと思う」
名だたる好投手を押さえて、トップに立った。26日に発表された「マイナビオールスターゲーム2017」のファン投票結果。先発投手部門で選出されたのは、ソフトバンクの千賀滉大投手だった。27万6593票を集め、2位の西武・菊池雄星投手に7万票超の差をつけての選出となった。
3位の楽天・則本昂大をはじめ、4位にオリックス・金子千尋、5位にロッテ・涌井秀章、6位には楽天・岸孝之と錚々たる顔ぶれが並ぶ中で、ファンからの支持を受けた右腕。「パ・リーグの名だたるピッチャーを差し置いて、なぜ僕なんだろうとは思いますけど、光栄なことだと思ってしっかり投げたいと思います」と率直な思いを口にした。
4年ぶり2度目のオールスター選出。2013年は中継ぎ投手として、そして監督推薦での選出だった。ファン投票で選ばれたのは自身初で「ファン投票での出場は初めてで、とても嬉しく、光栄なことだと思っています。今回は先発として、しかもファン投票ということで意気に感じますし、ファンの人に感謝したいなと思います」。
今春に行われたWBCでの活躍が、票を呼んだ部分も多いにあるだろう。150キロ超の真っすぐと“お化け”フォークを武器に、侍ジャパンで大車輪の働きを見せた千賀。「選ばれた理由の大半はフォークボールのイメージだと思うので、それをしっかり使える準備をしたいと思います」とその代名詞を存分に披露する心意気を示した。
左背部の張りを訴え、現在は復帰に向けて調整を進めている。より慎重を期して、復帰は早くても30日からの楽天3連戦(Koboパーク)となっている。球宴まで、あと3週間足らず。まずは、万全の状態で、復帰してもらいたいものである。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani