話題の“全力疾走ホームラン”、ベース一周タイムはランニング弾より速かった!?
柵越え本塁打で全力疾走…23本のランニング弾のうちの9本よりベース一周が速かったと判明
25日(日本時間26日)の敵地ホワイトソックス戦で、アスレチックスのユーティリティープレーヤー、アダム・ロサレスが“全力疾走”ホームランを放ったことが大きな話題となった。ダイヤモンドを一周するスピードは、ランニングホームランを打った打者にも匹敵するものだったと、MLBの解析システム「スタットキャスト」が紹介している。
ロサレスは3-1と2点リードの9回先頭で打席へ。左中間スタンドへ4号ソロ弾を叩き込むと、スピードを緩めることなくベースを一周した。そのタイムは15秒88。メジャー公式サイトの動画コーナー「Cut4」によると、本塁打を打った後のベース一周タイムとしては、今年4月22日に自ら打ち立てた15秒90を0.02秒上回る最速記録だったという。
「スタットキャスト」も公式ツイッターでこの記録を紹介。さらに、その後、「ロサレスは今日のホームランで15.88秒でベースを一周した。これは(スタットキャストが導入された)2015年以降の23本のランニングホームランのうちの9本よりも速かった」と新たに伝えた。スタンドインの本塁打では当然、ボールが本塁まで返球されることはないわけだが、ロサレスのダッシュは打者が必死にダイヤモンドを回るランニングホームランと匹敵するスピードだったことになる。
「スタットキャスト」のデータでは、本塁打後のダイヤモンド一周記録トップ10のうち、8度も名前が登場しているというロサレス。さらに記録が更新されることはあるのか。34歳のベテラン野手のホームランに今後も大きな注目が集まる。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count